家財の火災保険金額はどう決める

家財の買い替え費用

 

 

家財の補償額というのは、普通に考えれば、現在、所有している家財が全部失われたとすると、それらをもう一度買い直すことができる金額ということになります。それが適切な補償額ということになるでしょう。

 

ただ前述した通り、実際に、家の中にある家財の価格を全部調べるというのは難しいでしょう。大きな家具類ならまだしも、ペン1本、シャンプー1本でも家財に違いないのですから、正確な計算などまず不可能だと言えます。

 

そこで、多くの場合は、家の広さ、世帯人数、年齢などを根拠に、あらかじめ保険会社が用意している目安金額参考にする方法が用いられます。この方法を簡易評価といいます。ちなみにこれに対して、全部の家財の正確な価格を求める方法を積算評価と言います。

 

さて、家の広さを根拠とする理由は、広い家ほど多くの家財を持つことができるからで、世帯人数、家族構成、年齢などをベースにすれば、だいたいの標準的生活モデルが推測できますか。それにもとづいて所有している家財内容を推定しているわけです。

 

生命保険の場合なら、支払事由を満たせば、あらかじめ設定された保険金額を受け取れますが、火災保険など損害保険の場合は、原則、発生した損害額を実費で補償することになります。

 

契約時に設定する補償額は、その上限ということです。上限は高いほどいいようにも思えますが、そうすると保険料も上がってしまいます。発生しそうな損害額を適切にカバーできる額を設定する必要があります。